人気の船のタコ釣りは、初心者でも手軽に始めやすい釣りのひとつです。
中でも、船タコの主流になってきているエギタコ釣りでは、竿は2mまでの先調子、リールは小型の両軸受けリールが定番になってきており、すでにお持ちの竿やリールでその条件に近しいモノで対応している方も見かけます。
数年前なら、「船タコ」と銘打たれた専用の竿やリールは、まだ少なかったので代用という手もあったと思いますが、ここ近年は各社ともに船タコ専用のモノが続々と登場しています。
それはなぜか?
釣りやすさを突き詰めていくと、やはり汎用の竿やリールでは満足できない部分も出てくるからです。
より便利に、快適に釣りを楽しみたいというのは、誰もが思うことですよね。
専用アイテムを使うことによって、初心者、ベテラン分け隔てなく、その便利さや快適度がグーンとアップしてくれる訳です。
ここでは、リールに焦点を当てて、専用リールを選ぶメリットを紹介していきます。
船のタコ釣りで、リールに求められるモノって、どんな点でしょうか?
①楽に巻き上げることができる快適性
タコは底にいる生物です。足には吸盤が付いており、また広げた足は水中では大きな抵抗になります。となれば、タコの大きさ以上に重量感を感じますよね。
ここでリールには、巻き取るパワーが必要になります。
リールにはギア比によって、ハンドル1回転で多く巻き取れるもの、巻き取る量は少なくてもパワフルに巻き取れるものなどが存在します。タコは比較的水深が浅い所を狙う釣り物なので、巻き取る長さよりも、力強く巻き上げることが優先されてくるんですね。
だから、タコ釣りの専用リールはパワフルに巻き取ることができるようになっています。
②手持ちで誘い続けても疲れない軽量性と剛性
そして、タコ釣りは竿受けに置いてアタリを待つ釣りではなく、常に仕かけを動かして誘っていく釣りです。持ち重りするような重いモノだと、シャクリ続けている手も腕も怠くなりますよね。
そこで、極力軽いモノが必要になってきます。
ですが、ただ軽いだけではイケません。単純に軽くなれば、そのモノ自体の強さは弱くなるのが基本です。巻き上げ中に負荷が掛かって、ボディなどパーツに異常をきたさないような強さ、剛性も必要になる訳です。
だから、軽くて剛性の高いモノということになりますね。
この2つポイントをバッチリと満たしている専用のリールならば、タコが掛かった時の巻き上げがラクにでき、手持ちで誘い続けても疲れにくいというメリットで、快適にタコ釣りを楽しめるという訳です。
では、そんな専用リールの中でも、今期イチオシの船タコ用リールを2つ紹介します。
テイルウォークの「エラン オクトパスワイドVTN」と「オクトパス ライトプラス」です。
エラン オクトパスワイドVTN
エラン オクトパスワイドVTNは、従来モデルの「エラン ワイドパワーオクトパスSPⅡ」の流れを受け継いだパワー重視の船タコ専用リールです。
フォールがスムーズにできるナロースプール(39mm径深溝アルミナロースプール)になっており、アルファタックルのフィールドスタッフ・和田勝也氏は「フォール時にサミングしやすく、キャストもしやすい、ライントラブルが少ないリール」と言います。
和田氏は、船のタコ釣りではキャストを多用しますが、「とにかくキャストしやすい。糸を押さえずに、スプールの端(赤い所)を押さえて操作できるので快適」という惚れっぷり。
また、「ギア比が小さいので2kgや3kgの大ダコでも、難なく巻き上げてこれるので楽チン。深場を狙う時に良型や大型が掛かると結構しんどいんですが、これはパワーがあるのでスムーズに巻き上げられる。剛性があるのでホールドも安定していて、とても巻きやすいです」とも付け加えてくれました。
ちなみに最大ドラグ力は9kg。パワフルな巻きが可能な上に、回収の速さ(ハンドル1回転78cm)も両立した6.4:1のギアなので、深場を狙うエリアにも十分対応してくれます。
ほかに機能としては、
糸へのダメージを軽減させるシンクロレベルワインドシステム
60~75mm の2ポジションシングルハンドル(出荷時は75mmにセット)&EVAワイドラウンドノブ仕様
メインフレーム&ギアサイドプレートは強度と精度を追求したオールダイキャストアルミボディ(パーミングサイドカップはグラファイト製)
ダイヤル式6点遠心ブレーキシステムや、糸巻き量 2号200mで、何と購入時から国産PE2号200m付きです。
アイテム | ギア比 | 自重(g) | ドラグMAX(kg) | ライン | ベアリング | 巻取長 | 本体価格(税抜き) |
64BR | 6.4:1 | 270 | 9 | PE2-200m | 4+1 | 78cm/1回転 | 24,000円 |
64BL | 6.4:1 | 270 | 9 | PE2-200m | 4+1 | 78cm/1回転 | 24,000円 |
テイルウォーク公式「エラン オクトパスワイドVTN」詳細ページはこちら
オクトパス ライトプラス
オクトパス ライトプラスは、コンパクトなボディ、かつ剛性も高い船タコ専用リールです。
リールのサイズが小さいので、パーミング性能が抜群で、手の小さな女性や子供でもしっかりとホールドできるので安心です。
先述のエラン オクトパスワイドVTN(写真右)と比較すると、こんな感じです。
エラン オクトパスワイドVTN(右)も小型で扱いやすいリールですが、このオクトパスライトプラス(左)は、さらにその上を行くコンパクトさ。
そして、軽いんです!!
だから、「片手での操作性も高いので愛用しています」と和田氏は言います。
ちなみに、一般の人はハンドルを巻いてクラッチを入れる方が多いと思いますが、和田氏は糸を出してリールのクラッチを入れる時に、ドラグ調整の突起(下の写真の赤丸部分)に指を当ててクラッチを入れていました。この方がリールを持つ手だけで操作できて、ハンドルを巻くよりも楽で速いそうです。
また、「ハンドルはアルミパワーハンドル仕様で、パワーがあって巻きやすく、女性や子供でも大きなタコが掛かっても巻き上げやすい。超小型だけどもパワフルさは十分」とのことです。
ちなみに、最大ドラグ力は8kgあります。そして、ギアも回収の速さとトルクフルな巻き取りを両立する6.6:1のノーマルギアとなっています。
また、このリールも糸巻きの手間を解消する国産PEライン2号200m標準装備している点もありがたいですよね。
アイテム | ギア比 | 自重(g) | ドラグMAX(kg) | ライン | ベアリング | 巻取長 | 本体価格(税抜き) |
66R | 6.6:1 | 215 | 8 | PE2-200m | 4+1 | 62cm/1回転 | 21,000円 |
66L | 6.6:1 | 215 | 8 | PE2-200m | 4+1 | 62cm/1回転 | 21,000円 |
以上2点の船タコ専用リールを紹介しましたが、どちらも船タコに必要なパワフルな巻きと、軽量性&剛性もハイレベルで満たしています。
購入される時に、より手にしっくりくる方を選ぶのがよさそうですね!
今期の船タコは、この釣りに適した専用リールを使って、今まで以上に快適に楽しんでください!
テイルウォーク公式「オクトパス ライトプラス」詳細ページはこちら
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